ブログ「江草乗の言いたい放題」から「維新」の件 残日録220426
南河内の罵倒王、江草乗です。暴言コラム書いています。投資家です。スポーツカーが好きです。きれいな女性も好きです。コラム「江草乗の言いたい放題」は2003年から書き続けています。クルマであちこち出かけることと、京都の和菓子が好きです。映画もよく見に行きます。
と自己紹介されている。維新批判の多い人だ。私も同類なので、政治嫌いの同居人から呆れられている。
2022年04月13日の江草ブログ「維新利権は不動産利権である」の大阪公立大学や市立高校の府への無償譲渡などは、私もそう思っていた。
昔の政治家の錬金術と言えば土地ころがしが主流だった。開発予定地を先行取得しておいて、公共事業用地として値上がりしたら売り飛ばすということである。購入資金は公金が使われるわけで、言ってみれば政治家による税金のピンはねである。滋賀県の国松知事が嘉田由紀子に敗れたのは、新幹線の栗東駅を作らせて周辺の開発に関わる土地ころがしで一儲けしようとたくらんだのが県民に却下されたからである。
大阪もそうした利権の巣窟である。市大府大の大学統合は、当初は「市と府の二重行政解消」という名目だったが、入学式で松井一郎は「少子化による生徒減対策」と語り、二重行政(もともとそんなものは存在しないのだが)の話は一言もなかった。しかし、生徒減対策というのも真っ赤なウソで、一番の目的は不動産利権である。
大阪公立大の新校舎建設費は1000億円と言われる。その中のどれだけが維新政治家の取り分なんだろうか。たぶん1割の100億円くらいは抜かれるのだろう。維新利権の中核部分がこの「不動産利権」である。大阪市営地下鉄を民営化したとき、さりげなく事業内容にそれまでは存在しなかった不動産開発が付け加えられた。すでに大阪メトロは民泊用に購入したホテルを安値で売却することで大きな損失を出してるが、その損失は実は誰かの利益になってるのである。大阪メトロにその物件を高値で売りつけたのはいったい誰なのか。
大阪市立の高校22校がすべて大阪府に無償譲渡されたが、その後これらの高校は大阪府独自の3年ルールの適用を受ける。つまり、3年連続で定員割れを起こせば整理統合の対象となるというルールである。その結果として、大阪市内の一等地にたくさんのタワマン用地が発生する。府立高校はほとんど郊外の二束三文の土地だったが、市立高校は交通至便な都心部にある。いったいこの土地を利用してどれだけ怪しいゼニが動くのだろうか。
とある。まっとうなご意見だ。
コロナ禍でも吉村知事は「やっています感」を振りまくだけで、死亡率の高さをマスメディアが指摘しない(マスコミ対策も露わである)ので、追求を免れている。尼崎駅周辺の飲み屋で、大阪のおっさんが「なんで大坂の死亡者が多いんやろ」と喋っていた。のんびりしたものや。半グレのイケイケに同調して一票入れとんのと違うか、と思った。
岸政彦(社会学)が維新支持派を取り上げていた。閉塞感があるのやろなあ、一発逆転をねろてるみたいや。宝くじならまだしも……。
山下肇『京の夢大阪の夢』(編集工房ノア.1989)の初めの方に東大退官後に関西大学に赴任して、千里に引っ越してきたところ、大阪の電車内の「交通道徳」の悪さに驚いたことが書かれている。1982年当時のことである。
大坂の人たちはみな、予想以上・東京以上によろしい服装でゆったりと腰をおろしており、東京なら必ず五人掛けしているところを四人しか掛けず、荷物を横において平気な人もザラにいる。といってそれをだれもとがめようとせず、強いて五人目に掛けようとする人もいない。
そもそも東京風のこせついた意識のあり方さえ存在しないかのようだ。それでいて、駅のホームのマイクは「お年寄りや体の不自由な方に席を譲りましょう」と呼びかけているが、それに応える気配はさらさら見えない。スピーカーの空々しさがだんだん胸につかえてきて、それだけ大阪の方が〝ゆとり〟というか、のんびりしているのでしょうかね」と聞いてみると、「いや、それは大阪人特有の、目先だけの専有欲、エゴイズムですよ」と答えてくれた人もいる。
そんなに酷くはなかったと記憶しているが、もっぱら当時の国鉄に乗っていたからかもしれない。維新が大阪だけの現象にとどまってほしいが、兵庫県知事がそうであったことを思い出した。