前川恒雄『未来の図書館のために』(夏葉社.2020.12) 残日録 210405 

一昨日、12時ごろに六夢堂に入ったら、着信履歴があったので、折り返し電話をかけた。前川さんの『未来の図書館のために』が出たことを知っているか、と聞かれた。私(O氏)と明定さんが出てくる、事実誤認のところがあるので、「みんなの図書館」に反論を書いているところだという。
 早速、図書館に予約を入れて、探してみた。93ページに出てくる。

 一九八七年、図書館問題研究会の機関紙「みんなの図書館」が『市民の図書館』批判特集号を組んだ。多摩市立図書館の伊藤峻は、前川がイギリスで間違った勉強をしたから、市民からも行政からも見放された、と書いた。滋賀県高月町図書館長で日本図書館協会の常務理事であったMは、何をいっているのか分からないことを書き、編集担当で日野市立図書館の職員だったOも何がなんだか分からないことを書いた。こんな人たちが私を批判する文章を書いた特集号だった。ある国会図書館の幹部職員が、前川さんは反論を書くでしょうと言ったので、あんな連中と同列になりたくないから書きませんと答えた。
 図書館問題研究会はある時期から私に対する反感を示すようになっていた。私が日野市立図書館長であった頃、小柳屯(たむろ―明定)の業績をとりあげ、歴史のある図書館を改革するのは困難だが、何もないところからの図書館づくりは簡単だと、明らかな私への当てこすりを書いた。数年後の滋賀県立図書館での私をどう評価するべきかとの答えが、あの「みんなの図書館」の特集号であろう。今でも図書館問題研究会は口舌の徒の集まりだと思っている。……

 O氏は他のページにも指定管理のところで出てくる。指定管理のところの訂正を求めるのだろう。引用した部分については2000年12月号の間違い程度の訂正ですむことだろうと思う。
 引用した部分については、読んでみて「わかる人」もあれば「わからない人」もあるわけで、「わからなければならない」というわけでもないだろう。どこかで波風が立つということでもないだろうに、と思う。

2021年04月05日